Q4-05 1人が相続放棄をすると誰も相続しないことになるのですか?
相続放棄に関するQ&A
- Q4-05
- 1人が相続放棄をすると誰も相続しないことになるのですか?
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相続放棄をした者は初めから相続人とならなかったものとみなされて他の相続人の相続分が定められますので、1人が相続放棄をしても誰も相続しないということにはなりません。
なお、同順位者全員が相続放棄をすると、後順位の者が相続人となります。例えば、子ども全員が法定相続人となっている場合に、その全員が相続放棄をすると、直近の直系尊属(父母等)が相続人となりますし、直系尊属が不存在か相続放棄をするなら、被相続人の兄弟姉妹が相続人となります。したがって、相続財産が債務超過の場合に、債務を免れるためには、配偶者を含め相続人となりうる者すべてが順次、または同時に相続放棄をする必要があります。

